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技術

ReguGeneの技術の概要を以下の動画からご覧いただけます。

ピロール-イミダゾールポリアミド(PI-ポリアミド)

ピロール-イミダゾールポリアミド(PI-ポリアミド)は天然の抗生物質であるネトロプシンやディスタマイシンの化学構造を基に開発された合成分子で、ピロール、イミダゾール、β-アラニンユニットがアミド結合で結ばれた単純な構造をしています。通常はヘアピン型の分子が用いられ、目的のDNA配列に選択的に結合する分子を設計することが可能です。杉山弘教授はPI-ポリアミドの研究を20年以上にわたり研究しており、さまざまなPI-ポリアミドの合成と活性評価に関する技術とノウハウを所有しています。

遺伝子のON・OFFスイッチとしてのPI-ポリアミド

PI-ポリアミドを転写因子の認識配列に結合するように設計することで、細胞内で転写因子の働きを阻害することができ、特定の遺伝子の発現を抑制することが可能です(OFFスイッチ)。DNAアルキル化剤をPI-ポリアミドに結合させると、転写因子の結合部位以外に結合しても転写を阻害することが可能となり、遺伝子発現の抑制を強めることもできます。

杉山弘教授はPI-ポリアミドにヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤やヒストンアセチル化酵素の活性化剤やヒストンアセチル化酵素のブロモドメインに結合する分子をPI-ポリアミドに結合させることにより特定の遺伝子群の発現をエピジェネティックな修飾により活性化させることにも成功しています(ONスイッチ)。